写真のようにガッツリと開いた空洞。
大変危険なのは当然ではありますが…
空洞が厄介なのは、大きな空洞幅に目を奪われて、実際には見た目には少ない幅の空洞を軽視する事にあります。
弊社でも以前、わずか1㎜~5㎜程度の空洞が引き起こした悲しい労災事故を目にして来ました。
空洞幅が小さいからまだ大丈夫。そう聞いてるから大丈夫だろう。
いざ、何か起きた時はその人が責任を取ってくれますでしょうか?何か保証してくれるでしょうか?
全国的にそのような勘違いや誤った情報により、引き起こされる工場床部分の労災事故は数多く起こっているのが現状です。
空洞幅というのは、あくまでも目に見える氷山の一角にすぎません。
コンクリートが割れた時に、その下の土の状態が緩んでいれば、コンクリートを支える力もなく、さらにそこから下へ沈み込みます。
10㎝、20㎝、30㎝…軟弱な土の状態ならば、沈み込みは実際の空洞幅よりもはるかに大きくなってしまします。
その安易な見た目の状況が、実際との大きなギャップと事故を引き起こし、重大な事案として企業を苦しめます。
この程度なら大丈夫だよ。この程度なら大丈夫だろう。
責任はその人は取りません。責任は自己責任となります。
自らに圧し掛かってくる事案について、楽観的な他人事の言葉を信用して大丈夫でしょうか?